【ブログ】大手証券会社の6月推奨10銘柄


大手国内証券会社が6月に推奨する10銘柄についてレポートが出ていましたのでお知らせします。

『出遅れ感が強く、ファンダメンタルズの好転が今後評価されそうな銘柄、特定のテーマを持った銘柄を中心に選定した銘柄』は、それまでのキリン、旭硝子に、6月は王子HD、電通、花王、三井金属、村田製作所、島津製作所、セイノー、NTTデータが新たに加わったということです。

特徴としては、
①多くが内需関連株
②輸出企業といえるのが旭硝子、村田製作所、島津製作所ですが、それぞれ素材メーカー、電子部品、精密機器のメーカーとして技術力の高さが評価されている会社
ということです。この先、輸出関連株を強く見れないという現状を表しているのかとも思えます。

以下の銘柄を見てみると、どれも上昇しそうな内容となっていますが、今から入るならば、今年は猛暑ということなのでキリンが面白そうという印象です。(猛暑関連38銘柄のチャート集はこちらをご覧ください。)
安くなれば、NTTデータは、情報セキュリティ、ビッグデータ、AIなどを含めて下値は固いので買ってみたいと思う銘柄でした。

 

キリン(2503) 目標株価:3600円
チャート画像
<ポイント抜粋>
①今期に入り国内ビール類の売上高に好循環が生まれてきた
②今期から、ブランドを絞り込みマーケティング費用の効率化に着手
利益比率の 28%を占める医薬品事業は新薬の貢献で来期の2桁増益をけん引
④カタリストは、持続的な売上力の向上を示すこと、飲料事業における競合とのアライアンス戦略の発表など
王子HD(3861) 目標株価:870円
チャート画像
<ポイント抜粋>
①他社に先駆けて、早期から、生産品種の見直し、多様な製品の海外展開などに取り組み、その効果が業績に表れてきた。
②特に 19/3 期は段ボール原紙・製品の値上げ、古紙価格の下落、パルプ市況の上昇などの増益効果が加わり、営業利益は 1,000 億円(前期比 41.3%増)と予想。
電通(4324) 目標株価:6400円
チャート画像
<ポイント抜粋>
①18/12 期に業績回復局面を迎え、19/12 期以降拡大期に突入すると予想。
②18/12 期は平昌オリンピック等の大型スポーツイベント関連広告の寄与などがあり、
③19/12 期以降は、オリパラ関係、海外事業の競争力強化、労働環境改革による業務効率化などから同社業績は拡大
花王(4452) 目標株価:9100円
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<ポイント抜粋>
①化粧品事業の改革について、18/12 期は、1 月に発足した新体制の下、1Q から黒字化したがは、利益改善に本腰を入れて取り組む姿勢の表れとみる。
②デジタルマーケティングを強化し、宣伝費のコントロールに取り組む。
旭硝子(5201) 目標株価:5,700円
チャート画像
<ポイント抜粋>
①会社予想を上回る業績予想をしている。
②化学品事業のクロール・アルカリ製品の能増効果や市況上昇に加えて、18/12 期 1Q 決算ではライフサイエンスなど注力分野の貢献も明らかになった。
③バイオ医薬品受託開発では競合他社の営業利益率が 20%超であることから、同社のライフサイエンス分野の営業利益の伸びが期待できる。
三井金属(5706) 目標株価:7,000円
チャート画像
<ポイント抜粋>
①主力とする極薄銅箔は、競合の市場参入が遅れており、中長期的に業績を牽引しそう。
②20/3 期はカセロネス鉱山の赤字縮小、水力発電の収益寄与が期待される。(ご参考)
・銅に関してまとめた関連記事は☟の通りです。
 【ブログ】 銅価格の推移とその特徴
・極薄銅箔についてはこちらの記事をどうぞ。
村田製作所(6981) 目標株価:20,000円
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<ポイント抜粋>
①積層セラミックコンデンサーの需給ひっ迫は、最終的には同社のシェアアップにつながる。
②他社が設備投資を絞る中、同社は設備投資を継続
③供給力を増加させ、新製品を投入し、コスト競争力を高めた企業が勝ち残る。
島津製作所(7701) 目標株価:3600円
チャート画像
<ポイント抜粋>
①中国の第十三次五ヵ年計画プロジェクトが 18/3 期 3Q から徐々に始まっており今後の受注・売上拡大に期待。
②同社は中国で高い市場シェアを持ち、売上比率も年々高まっていて成長する恩恵を受けやすい立ち位置にいる
③医療分野における質量分析計の活用にも注目
セイノーHD(9076) 目標株価:2,300円
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<ポイント抜粋>
①特積トラック事業者として国内最大手であり、物流業界におけるインフレストーリーの中心的存在。
②同社の運賃上昇率(前期比)は、18/3 期実績:+1.8%から 19/3 期:+5.5%、20/3 期:+2.5%、21/3 期:+2.0%と値上げ幅が拡大すると予想。
③仮に 2018 年の年末頃から、消費増税駆け込み需要が生じ、国内貨物輸送需要が高まれば、一層の需給タイト化及び運賃是正も期待できる。
NTTデータ(9613) 目標株価:1,900円
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<ポイント抜粋>
①業績は順調に推移。18/3 期 4Q の受注も国内事業を中心に前年同期比 21%増と大きく増加
②利益の約 9 割を構成する国内事業が好調で、業績が会
社計画やコンセンサスを上回る傾向が続いている
③19/3 期予想 PER は、弊社カバレッジのセクター12 社の中で低い水準にある。

 


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