本日のデイトレ日記です。
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◆【米株式市場】
S&P500は前営業日対比で+0.62%上昇の2874.69となりました。
ある意味想定外なのですが、米株一強が進んだ結果、過去最高値を更新しました。
米国では減税や財政支出が景気を後押ししているということですが、1月と比較して世界経済はネガティブな状況だと思います。ネットでプラスという状況には正直サプライズです。
本当に強いのも事実ですが、利上げの影響だけでなく、他に魅力的な投資対象がなくなっていることから資金が米国に集まっています。これが米株を押し上げているようにも思えてしまいます。
なお、過去最高値を更新したの中、以下のような報道がありました。
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S&P総合500種は終値で過去最高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はこの日の講演で、利上げを現状のペースで進める方針をあらためて示した。(Bloomberg)
S&P総合500種は1月26日に終値での最高値を付け、その後2月前半にかけて10%超下落した。この日の最高値更新は、強気相場がなお続いてることをあらためて示した。小型株で構成するラッセル2000指数も0.5%上げ、終値で最高値を記録した。(ロイター)
パウエル氏講演を受けたドル安で原油や金属の価格が上昇し、S&P素材株指数が1.2%高。S&Pセクター別では上昇率トップとなった。(ロイター)
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最後の「講演を受けたドル安」について理由を確認したところ、
インフレが2%超に加速する明確な兆候はないとし、インフレ期待が非常に大きく上昇ないし低下した場合、連邦公開市場委員会(FOMC)は「何でもやる」と述べた。一方、経済過熱のリスクはまだ高くないようだとし、漸進的な利上げが適切となる公算が大きいとの見方を示した。(Bloomberg)
という記事が確認されたました。
ドル安を維持したということは個人的にはポジティブな印象を持っています。トランプ大統領は「利上げ=ドル高」という両方に対してけん制している状況なので、利上げだけれどもインフレの兆候がないということでドル高とならなかったこの動きは、パウエル議長が市場との対話を成功させた印象を持ちます。
今回だけでなく、パウエル議長は丁寧すぎるというほど市場に対して気を遣っていると思われます。
いずれにせよ、米国の投資家心理は悪くない状態になるのではないか、という印象です。
【S&P500の推移(直近5営業日)】
【S&P500の推移(自動更新)】
主要推移は以下の通りとなっています。
すべての株価指標で上昇しました。
強い結果です。
銘柄等 | 終値 | 前日比 |
S&P500 | 2,874.7 | +0.62% |
NYダウ | 25,790.4 | +0.52% |
NASDAQ | 7,946.0 | +0.86% |
フィラデルフィア半導体指数 | 1,375.9 | +1.46% |
ラッセル2000小型株指数 | 1,726.4 | +0.51% |
MSCI Emerging Markets | 1,058.6 | +1.75% |
DAX | 12,394.5 | +0.23% |
FTSE100 | 7,577.5 | +0.19% |
VIX指数 | 12.0 | -3.38% |
◆【為替】
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がインフレ高進リスクはほとんど見られないとの認識を示し、ドルが下落しました。ドル指数は0.52%低下して95.2となりました。
以下の記事はロイターの記事ですが、これだけ見ると米景気は良いバランスで好調に推移している、と思えます。これが事実だとしたら、米国リスクオンは整合的です。
インフレ率が目標の2%を上回って加速する明確な兆候はほとんどみられないが、国内景気回復を下支えするため、着実な利上げが現時点で最善との考えを明らかにした。(ロイター)
銘柄等 | 終値 | 前日比 |
ドル・円 | 111.2 | -0.07% |
ユーロ・円 | 129.3 | +0.62% |
ドル・ユーロ | 1.162 | +0.67% |
ドル指数 | 95.2 | -0.52% |
◆【債券】
10年金利:2.81%に低下
2年金利:2.62%で変わらず
長短金利は縮小。
パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が利上げを継続していくとの姿勢を示したことを受け、長短金利差が2007年以来の水準に縮小した。
この日の取引で2年債と10年債の利回り格差は19ベーシスポイント(bp)に縮小。同格差は2月は83bp、8月初めは33bpだった。(ロイター)
このまま長短金利差が縮小して逆イールドになった場合、どのような結果になるのか、注目されます。
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