【ブログ】『トランプ関税、企業に強いるサプライチェーン再構築』について


ロイターで貿易摩擦の影響について『トランプ関税、企業に強いるサプライチェーン再構築』という記事がありましたので、お知らせいたします。

様子見姿勢だった企業も貿易摩擦の影響を想定し、その影響を軽減するべく動き始めたという内容です。


サプライチェーンとは


そもそもサプライチェーンとはなんでしょうか?

サプライチェーンとは、原料の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスの繋がりのことを言います。
その視点から、ITを活用して効果的な事業構築・運営する経営手法がSCM(サプライチェーンマネージメント)と呼ばれます。
生産や調達などの体制を柔軟に対応することで、余剰在庫の削減など適正な生産体制を整えられる。

現状、各企業はサプライチェーンに基づき、効率的な生産活動をしようとしていますが、米国の保護主義政策により、これまで構築してきたサプライチェーンを見直さざるを得ない状態になっていると推察されます。

少なくとも再構築されたサプライチェーンは本来のものより非効率的であるし、その対応は少なからずのコストを支払うと考えられます。


企業への影響と対応


これまでの貿易摩擦により以下のような影響がでていると公表されています。

・ダイムラーが業績下方修正

・BMWも米中の通商面の対立を受けて「可能な戦略的選択肢」を検討していると表明

・米オフィス家具メーカーのスティールケースは先週、第1・四半期の米国事業の粗利益率が230ベーシスポイント(bp)も低下したと発表。トランプ政権が導入した鉄鋼・アルミ輸入制限で原材料輸入コストが増大したため

また、

・企業によっては仕入れ契約を半年から9月先まで確定したり、サプライヤーと数年にわたる約定を結んでいるケースもある

・医療メーカーならばサプライヤーの変更は規制当局の許可が必須という場合もある

ということです。

なお、サプライチェーンの再構築を図るしても、再構築できるまでは中国から輸入するために25%の追加関税を支払わざるを得ないようです。その分は業績へネガティブな影響か、個人へ値上げすることで負担してもらうことになってしまうということです。

(注)投資判断はご自身でお願いします。


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