【ブログ】週刊経済指標(18/6/11~18/6/15)


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6/11からの週は日米欧の金融政策動向に注目が大きく集まりましたが、週刊経済指標もお知らせしていきたいと思います。指標の流れを見ていけば何らかの変化を認識できるかもしれません。

なお、日米欧の金融政策について書いたブログは以下でご覧いただけます。
【ブログ】日銀金融政策決定会合の概要(18年6月):サプライズなし
【ブログ】ECB理事会の概要(18年6月):総じてハト派
【ブログ】FOMCの概要(18年6月):タカ派な内容

18/6/11から18/6/15の重要経済指標をこちらにてお知らせしたいと思います。

 


ポイント


基本的には先週と同じような動きとなっています。米国は強いけど、日欧は弱いという傾向です。
過去の「週間経済指標」はこちらをご覧ください。

<米国:景気評価〇(前回〇)>
予想外に悪かったのは、鉱工業生産で前月比-0.1%となった。景気循環の動きをいち早くとらえられる指標であるので注意が必要とも考えられる
それと気になったのは、エネルギー価格が物価を押し上げていること。同じような指標は各国でも見られ始めています・・・
とは言え、小売売上高やNY連銀景気指数などから引き続き堅調な経済指標を確認できました

<日本:景気評価-(前回▲)>
機械受注は予想を大きく上回る水準。基調判断は上方修正された
一方、法人企業景気予測調査は下落基調を強める結果となった

<欧州:景気評価▲(前回▲)>
ドイツのZEW景況感調査や鉱工業生産はともに予想、結果を下回り、また、ともにマイナスという数字となった

<中国:景気評価▲(前回▲)>
鉱工業生産、小売り売上高共に予想を下回る伸びにとどまった

 

(注)評価の順は〇(良い)>-(中立)>▲(悪い)となっている。

以下、各国指標です。ご覧くださいm(__)m


米国経済指標


◎米 消費者物価指数(6/12)
・消費者物価指数は予想と同水準の前年同月比+2.8%となり、前月の同+2.5%を上回った
・ガソリン価格上昇が押し上げ要因となったが、FOMCで議論になることはないという見方
・FRBが物価の目安として注目する個人消費支出(PCE)物価のコア指数は、4月に前年同月比1.8%上昇とFRBの物価目標である2%をやや下回る水準にある

◎米 卸売物価指数(6/13)
・卸売物価指数は前月比+0.5%となり、前回+0.1%、予想+0.3%を上回った
・ガソリン価格が上がったほか、サービスの値上がりが続いた。ただ基調的な卸売物価は緩やかな上昇にとどまっている
・地域別の製造業調査は、原材料価格の上昇ペースが今年加速していることを示す。今のところ製造業者はコスト増を小売価格に反映していない

◎米 小売売上高(6/14)
・結果は0.8%となり、前回0.3%、予想0.4%を大きく上回った
・自動車やガソリン支出の増加が寄与した。0.4%増の市場予想を上回った
・第2・四半期の経済成長加速を示唆

◎鉱工業生産(6/15)
・結果は-0.1%となり、前回0.7%、予想0.2%を下回った
・製造業が0.7%低下し、2014年1月以来の大幅な低下。このうち自動車・同部品が6.5%低下したほか、1次金属や衣料が2.0%下がった。
・設備稼働率も77.9%と事前予想78.1%を下回った。この結果を受けて米10年債利回りの低下要因となった

◎NY連銀製造業景気指数(6/15)
・結果は25となり、予想、前回を大きく上回った
・2017年10月以来8カ月ぶりの高水準

 

 


国内経済指標


◎機械受注(6/11)
・4月の民需(除く船舶・電力)は予想が前月比+2.5%であったのに対して、同+10.1%と大きく予想を上回る水準。
・民需のうち、製造業は同+22.7%、非製造業は+0.4%
・これを受けて内閣府は基調判断を「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」に上方修正

機械受注について詳細をまとめた関連記事がありますので、よろしければそちらをご覧ください。
関連記事:【ブログ】18年4月機械受注動向(18/6/11)

 

◎法人企業景気予測調査(6/12)
・大企業の全産業の景況判断指数はが下降を示すマイナス2.0、4四半期(1年)ぶりのマイナス
・3月発表の前回調査時に見込んだプラス0.3を下回った
・自動車産業の部品輸送などのコスト増加や、スマートフォン向け部品の需要不振が響いた。
・先行きは7~9月期がプラス6.9、10~12月期がプラス7.9に持ち直すと予想した

 

 

 


欧州経済指標


◎独 ZEW景況感指数(6/12)

・結果は-16.1となり、前回-8.2%、予想-14.0%を下回った。
・2012年以来の低水準に落ち込んだ。
・国内経済の成長鈍化に加え、米国の関税やイタリアの政治混乱など懸念材料が増えた。

◎欧 鉱工業生産(6/13)

・結果は-0.9%となり、前回0.5%、予想-0.7%を下回った。
・エネルギー、耐久・非耐久消費財、中間財の生産が減少した。4月に増加したのは機械などの資本財のみだった。

 

 

 


その他経済指標


◎中国 鉱工業生産(6/14)
・前年同月比6.8%増と、伸び率は市場予想を下回った
・1-5月の固定資産投資の伸びも前年同期比6.1%に鈍化、市場予想を大幅に下回り、1996年2月以降で最も低い伸びとなった。

◎中国 小売売上高(6/14)
・小売売上高は前年比8.5%増で、市場予想の9.6%増、前回9.4%を下回り、2003年6月以来の低い伸びとなった。 

 

 

 

(出所:ヤフーファイナンス、日経など)

 


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